4人の兄に溺愛されすぎて困ってます!?
最初の一歩、奪い合う一歩
「……私……?」
私は自分の顔を氷の花が咲き誇る指輪とは逆の手の人差し指で指しながら、ヒナに聞く。
ヒナはただただ頷く。
「……!はい!よろしくお願いします!」
ヒナの表情が明るくなる。
「良いの!?」
「うん、先生からショウ君と、喧嘩したって聞いたの。それに最後に会った時に、クラスに馴染みやすいようにしてあげたかったって言ってたから。もう一回、ヒナのこと信じてみることにする」
「…ありがとう、俺を信じてくれて」
そう言ってヒナは、私に強めのハグをした。
その日の夜、私は放課後にヒナと初デートをした。
行き先は、私のお気に入りのスイーツ店と近所のショッピングモールだったが、とても楽しかった。
恋人ってこんな感じなんだとひとつ大人になれたようで嬉しくなった。
その日の夜
「コマリー、ヒナって奴と付き合っているって本当?」
部屋に行こうとする私にアキトお兄ちゃんは声をかけた。
「うん」
「…!」
「…どうしたの?アキトお兄ちゃん」
「……ねえ、あの時僕も告白してたら、僕のことを好きになった?」
「…アキトお兄ちゃん?」
「ううん、なんでもないよ。おめでと」
アキトお兄ちゃんが早口で囁き、逃げるように部屋へと去って行った。
「……?」
「今の話は本当かい?コマリ」
「うん」
「……昔、僕はコマリに告白したよね?」
「うん」
「僕じゃ、ダメだったのかい?」
「ハルキお兄ちゃんのことは大好きだけど、これは家族としての好きだよ」
「そっか…分かったよ」
「…ごめんね」
そのままハルキお兄ちゃんも自分の部屋の中に帰って行った。
その翌日から私は、ハルキお兄ちゃんとアキトお兄ちゃんと話さなくなった。
ふたりが話しかけて来ないのは違和感でしかない。
そんな時、フユトお兄ちゃんと廊下で遭遇した。
「コマリ…」
その時、私のスマホが鳴る。
「もしもし、ヒナ?」
フユトお兄ちゃんは、そのまま私に声をかけることなく俯いたまま、自分の部屋へと去っていった。
「突然でごめんね…俺達、別れよ」
私は自分の顔を氷の花が咲き誇る指輪とは逆の手の人差し指で指しながら、ヒナに聞く。
ヒナはただただ頷く。
「……!はい!よろしくお願いします!」
ヒナの表情が明るくなる。
「良いの!?」
「うん、先生からショウ君と、喧嘩したって聞いたの。それに最後に会った時に、クラスに馴染みやすいようにしてあげたかったって言ってたから。もう一回、ヒナのこと信じてみることにする」
「…ありがとう、俺を信じてくれて」
そう言ってヒナは、私に強めのハグをした。
その日の夜、私は放課後にヒナと初デートをした。
行き先は、私のお気に入りのスイーツ店と近所のショッピングモールだったが、とても楽しかった。
恋人ってこんな感じなんだとひとつ大人になれたようで嬉しくなった。
その日の夜
「コマリー、ヒナって奴と付き合っているって本当?」
部屋に行こうとする私にアキトお兄ちゃんは声をかけた。
「うん」
「…!」
「…どうしたの?アキトお兄ちゃん」
「……ねえ、あの時僕も告白してたら、僕のことを好きになった?」
「…アキトお兄ちゃん?」
「ううん、なんでもないよ。おめでと」
アキトお兄ちゃんが早口で囁き、逃げるように部屋へと去って行った。
「……?」
「今の話は本当かい?コマリ」
「うん」
「……昔、僕はコマリに告白したよね?」
「うん」
「僕じゃ、ダメだったのかい?」
「ハルキお兄ちゃんのことは大好きだけど、これは家族としての好きだよ」
「そっか…分かったよ」
「…ごめんね」
そのままハルキお兄ちゃんも自分の部屋の中に帰って行った。
その翌日から私は、ハルキお兄ちゃんとアキトお兄ちゃんと話さなくなった。
ふたりが話しかけて来ないのは違和感でしかない。
そんな時、フユトお兄ちゃんと廊下で遭遇した。
「コマリ…」
その時、私のスマホが鳴る。
「もしもし、ヒナ?」
フユトお兄ちゃんは、そのまま私に声をかけることなく俯いたまま、自分の部屋へと去っていった。
「突然でごめんね…俺達、別れよ」