社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「ああっ……」

吸い上げられるたびに、体がびくびくと震え、甘い痺れが広がった。

敏感なところに触れる指先が小さく動くと、クチュ、クチュ、と濡れた音が部屋に響いた。

恥ずかしいのに、快感が全身を支配していく。

「はああん……直哉さん……」

縋るように名前を呼ぶと、彼は上目遣いでこちらを見上げ、口角を上げた。

「ん?」

その視線に心まで蕩けてしまいそうで、もう我慢できなかった。

「……好きです。あなたのことが、好きです。」

声が震えているのに、彼の手は止まらない。

直哉さんはクスッと笑うと、私の唇に軽く口づけて囁いた。

「知ってる。」

「えっ……」

「好きな女を見てれば分かる。」

真っ直ぐに向けられる瞳と声に、胸の奥がじんと熱くなり、私は彼にしがみつくしかなかった。
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