社長、社内恋愛は禁止のはずですが
揺さぶられる度に、甘い痺れが全身に広がる。

彼の腕に抱き締められ、逃げ場などどこにもない。

ただ奥深くまで打ち込まれる快感に翻弄されるばかりだった。

「遥香、もっと……もっと俺を受けて……」

切ない吐息と共に彼の熱が注ぎ込まれ、さらに奥を抉るように求められる。

私は声にならない叫びをあげながら、彼にしがみつくしかできなかった。

注がれては溢れ、また深く注がれていく。

幾度も果てながらもなお求め合う、その執着にも似た熱情。

やがてシーツは直哉さんの溢れた愛でしっとりと濡れ、私達の行為の証を刻んでいた。

やがて二人でシーツに潜り込むと、直哉さんは私を腕枕に引き寄せた。

大きな胸板に耳を当てると、彼の鼓動がゆっくりと落ち着いていくのが分かる。

「遥香。これから先、何があっても離さない。」
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