社長、社内恋愛は禁止のはずですが
数日後。私は思わず目を疑った。

掲示板に張り出された紙にはこう書かれていた。

――「規則に違反した者。一週間の謹慎とする」

そこまではまだ理解できる。けれど、その下に並ぶ名前を見た瞬間、目が点になった。

木村弥生。

「えっ……弥生!?」

私は慌てて彼女の元へ駆け込んだ。

ちょうど西野部長と話をしていた弥生が、こちらに気づく。

だって、弥生には長く付き合っている幼馴染みの彼氏がいるはず。

それなのに、どうして。

「何かの間違いじゃないの?」

思わず問いかけると、ミーティングルームを出た弥生はバツの悪そうな顔をした。

「……ごめん。部長との不倫、バレちゃった。」

「ええっ!?」

声が裏返る。信じられない。弥生が、不倫?

「だって彼氏とはうまくいってなかったの。部長に優しくされて……」

俯いて言う弥生に、私は言葉を失った。
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