社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「っ……!」

顔に一気に血が上り、カァーッと赤くなる。

「今度こそ、家まで送って行くよ。」

そう言って頭を撫でられた瞬間、一気に胸が甘くとろける。

「途中で朝食を食べて行こうか。」

「はい。」

――ねえ、社長。少しだけ期待してもいいですか。

私、まだ社長のこと好きでいてもいいのかな。

別荘を出て車に乗り込み、辿り着いたのは海沿いのカフェだった。

「朝ごはん、ここにしよう。」

大きな窓から海が一望でき、爽やかな潮風が差し込む。

テーブルに運ばれてきたサンドイッチは驚くほど美味しくて、思わず笑みがこぼれた。

「どう?」

「はい、美味しいです」

社長と過ごす楽しい時間。

こんなひとときを味わえるなら、楽しまなきゃ損だ。

「社長。」

「ん?」
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