社長、社内恋愛は禁止のはずですが
「……よし。いいな。」

社長が微かに頷き、そしてぽつりと呟いた。

「君の企画書、やっぱりいい。」

「えっ?」

顔を上げた瞬間、社長と視線が重なる。

その瞳は、仕事の評価以上の何かを宿しているようで――胸の奥が一気に熱くなった。

「たくさんの情報が載っているのに、分かりやすいし見やすい。こんな企画書だったら、見ていて楽しいだろうな。」

「ありがとうございます。」

胸が熱くなる。仕事を評価されるのはもちろん嬉しい。

けれど、社長の言葉はそれ以上に特別な響きを帯びていた。

最後の図表を社長が落とし込み、企画書は完成した。

「じゃあ、印刷してきますね。」

立ち上がってコピー機に向かうと、なぜか高峰社長もすぐ後を追ってきた。

「……そもそも、なぜ君が図表作りをしている?」
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