社長、社内恋愛は禁止のはずですが
すると社長は当然のように椅子を引き、私の隣に腰を下ろした。

「じゃあ、一緒に仕上げようか。」

距離が近すぎて、鼓動がどんどん速くなっていった――。

「君は図表制作をして。俺が企画書に貼るから。」

「は、はい!」

まさか社長直々に作業をしてくれるなんて――感激で胸がいっぱいになった。

私は必死で図表を揃え、画面を社長に見せる。

「こんな感じでどうですか?」

「うーん……」

社長の顔がぐっと近づき、思わず息を止める。

「もう少し色を変えてみようか。」

「はいっ!」

指摘された箇所を素早く直していく。

その様子を、社長は真剣な眼差しで見守っていた。

カチカチとキーを叩く音だけが響く静かな空間。

けれど隣に座る彼の存在感が強すぎて、心臓の音まで聞かれてしまいそうだ。
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