本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「行ける。行くわ」
 『大丈夫なのか?』
 「うん。なんとかする」


 完璧主義者の青葉からせっかく頼りにされたのに、断るわけにはいかない。


 『本当にいいのか?』
 「いいも悪いも、私、一応母親役でしょう?」


 そのために青葉は莉乃と結婚したのだから。


 『助かるよ。ありがとう』


 電話の向こうから安堵の気配は伝わってくるが、不慣れな人間に託す不安もあるのだろう。青葉がすぐに付け足す。


 『なるべく早く帰るようにするから』
 「大丈夫。望くんのことなら任せて」


 (私だって、やればできるんだから)

 これまであてにされなかった反動か、俄然やる気が湧いてくる。この一カ月、望に対する青葉の対応を見てきて、おおよその感覚は掴めているはずだ。
 莉乃は、根拠のない自信に背中を押されるように快諾した。
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