本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
「弟に養ってもらうつもりはありません。航希こそ、私にばかり構っていないで彼女を作りなさい、彼女を」
「姉貴と同じく恋愛に興味はないね」
「そんなところは私を見習わなくていいから」
深いため息が自然と漏れる。
(ともかく、なにがなんでも結婚しなくちゃならないわ)
莉乃はパソコンをシャットダウンし、ハンガーにかけてあったジャケットを羽織った。
「どこかに出かけるのか?」
「今日は帰る」
「え? まだ五時前だけど。いつもの姉貴なら、まだまだエンジン全開だろ」
「用事を思い出したの。これ、ありがとね」
航希からプレゼントされた小箱をさっとひと振りし、バッグに突っ込む。重い心と裏腹に、軽い足取りで社長室を出た。
「姉貴と同じく恋愛に興味はないね」
「そんなところは私を見習わなくていいから」
深いため息が自然と漏れる。
(ともかく、なにがなんでも結婚しなくちゃならないわ)
莉乃はパソコンをシャットダウンし、ハンガーにかけてあったジャケットを羽織った。
「どこかに出かけるのか?」
「今日は帰る」
「え? まだ五時前だけど。いつもの姉貴なら、まだまだエンジン全開だろ」
「用事を思い出したの。これ、ありがとね」
航希からプレゼントされた小箱をさっとひと振りし、バッグに突っ込む。重い心と裏腹に、軽い足取りで社長室を出た。