本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 このままでは莉乃はただの居候だ。青葉の手を煩わす人間がひとり増えただけ。そんな状況から脱したい。


 「青葉さんは頑張り過ぎだと思うの。もう少し肩の力を抜いてもいい気がするわ。……って、偉そうにごめんなさい」


 青葉が望と築いてきた関係性をまだよく知りもせず、余計なひと言だったと気づき慌てて謝る。
 下げた頭を上げると、青葉は思いのほか静かな顔をしていた。怒るでもなく困るでもなく、ただ少し目を細めて莉乃を見ている。


 「……そんなふうに言われるのは、なんだか新鮮だな」


 口元にかすかな笑みが浮かぶ。それが照れなのか、それとも単なる受け流しなのか、莉乃には判別がつかない。


 「そうだな、これからは少し肩の力を抜いてみるか」
 「ぜひそうして。私もレベルアップしてフォローしていくから」


 拳を握りしめてアピールすると、青葉は破顔した。
 すぐに青葉クラスにはなれないが、何事も経験を積めばそれなりに上達していくものだ。
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