本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 望がはにかみながら大きく頷く。
 どうやら莉乃の赤い車がお気に召したようだ。


 「もちろんオッケーよ! じゃあ、私と保育園に行く?」
 「うん、りのといく」


 望の幼い声が弾むように響き、莉乃は思わず微笑んだ。
 初めて名前を呼ばれた小さな変化が、どこかくすぐったいようなうれしさを運んでくる。


 「じゃあ、今日は私の車で行こうね!」


 そう言いながら髪をそっと撫でると、望は嬉しそうにコクンと頷いた。


 「なんの話をしてるんだ?」


 青葉がちょこんと顔を出す。


 「望くんがね、今日は私の車で保育園に行きたいんだって」
 「へぇ。すっかり仲良しだな」


 青葉の言葉に、望は恥ずかしそうに莉乃の後ろに隠れた。


 「よし、じゃあ準備しようか」


 莉乃が声をかけると、望が勢いよく走りだす。
 なんとも言えないうれしい想いでその背中を見届けていると、青葉が手のひらを莉乃に向けてきた。

 莉乃も笑いながら手を伸ばし、青葉の手と軽くぶつけてハイタッチ。パンッと心地いい音が響くと、ふたりの顔に自然と笑みがこぼれた。
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