本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
翌朝、望は起きてくるなりキッチンでコーヒーを淹れている莉乃のもとに、ペタペタと足音をさせてやってきた。
「望くん、おはよう」
「おはよー。あかいくうま、のる」
「ん? 車?」
その場にしゃがみ込んで目線を合わせると、望は小さく頷いた。
「りののくうま」
「えっ?」
思わず動きが止まる。
(……今、私のこと名前で呼んだ?)
聞き間違いじゃないかと一瞬疑ったが、目の前でにっこり笑う望の顔がそれを否定する。
「ほいくえん、りののくうまでいく」
望の言葉を頭の中で一度反芻する。
「あっ、私の車で保育園に行きたいの?」