本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】

 お弁当が必要ないのなら、せめて朝食を頑張って作ろう。
 そう思い立った莉乃は、運動会当日の朝、いつもより早く起きて朝食づくりにせっせと励んでいた。


 「我ながら上出来よね」


 テーブルに並べた料理を見て、莉乃は腰に手をあてご満悦だ。


 「さてと、そろそろ起こそうかな」


 仰ぎ見た壁掛け時計は六時を指していた。
 寝室のドアを開け、青葉の顔を覗き込む。気持ちよさそうな寝顔をまじまじと見た。

 (うわ、まつ毛こんなに長かった? 鼻も高いし、肌もツヤツヤ……)

 じっくり見たことがなかったため、ついしげしげと観察してしまう。
 唇が静かな呼吸に合わせてわずかに動き、まるで眠りの中でも微笑みをたたえているよう。恨めしいくらいに美しい顔だ。

 無意識に手を伸ばし、人差し指で頬をツンとする。

 (弾力もあるわ。いったいどんなお手入れしてるのかしら)
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