本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 彼の一連の言動を思い返し、ついでに引きしまった体まで思い出し、息は整うどころか乱れるいっぽうだ。おかげで水の量を間違え、コーヒーがカウンターに溢れた。


 「わわわっ」
 「おいおい大丈夫か?」


 着替えを済ませて現れた青葉が、急いで布巾で拭う。


 「ごめん」
 「あとは俺がやるから、望を起こしてくれないか」
 「……はい」


 情けなさと恥ずかしさでいっぱいだ。
 すんなり起きた望に顔を洗わせてからダイニングテーブルについた。


 「わああ、ぎりー」


 望がうれしそうに手をパチパチ叩きながら声をあげる。
 今朝のメニューは、サケフレークとわかめを混ぜ込んだおにぎりである。野菜が足りないと言われないように、野菜オムレツも添えている。


 「早起きして作ってくれたのか」
 「運動会のお弁当の代わりにね」
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