本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
「もちろん、先に進めていたことは理解していますよ。しかし、先方からの提案には大変興味深い条件が含まれていましてね。そもそも、こうした展開はビジネスの世界では珍しくないことかと」
莉乃の胸の奥に、冷たい不安が広がっていく。
(契約書に押印する段階になって、どうしていきなりそんなことを言いはじめるの?)
「私たちはすでに条件を詰め、手続きを進めております。今さらべつの話を持ち出されても、受け入れられません」
莉乃は背筋を伸ばし、視線をまっすぐ山城へ向けた。ここで動じるわけにも、退くわけにもいかない。
山城は酒に口をつけ、莉乃を見定めるように眼差しを鋭くした。
「まぁ、あなたの出方によっては今夜ここで正式に契約を取り交わしてもいいと考えていますよ」
「私の出方、ですか?」
「ええ」
目の奥をわずかに光らせながら、気を持たせるようにゆっくり立ち上がり、山城は通路とは反対側の引き戸を開いた。
「えっ」
莉乃の胸の奥に、冷たい不安が広がっていく。
(契約書に押印する段階になって、どうしていきなりそんなことを言いはじめるの?)
「私たちはすでに条件を詰め、手続きを進めております。今さらべつの話を持ち出されても、受け入れられません」
莉乃は背筋を伸ばし、視線をまっすぐ山城へ向けた。ここで動じるわけにも、退くわけにもいかない。
山城は酒に口をつけ、莉乃を見定めるように眼差しを鋭くした。
「まぁ、あなたの出方によっては今夜ここで正式に契約を取り交わしてもいいと考えていますよ」
「私の出方、ですか?」
「ええ」
目の奥をわずかに光らせながら、気を持たせるようにゆっくり立ち上がり、山城は通路とは反対側の引き戸を開いた。
「えっ」