本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 莉乃はマグカップをテーブルに置き、ちらりと散らかったリビングを見渡す。昨夜の風船やクレヨン、クッションがそのままの状態で、来客を迎えるには少々まずい状況だ。


 「え……」


 応答した青葉が困惑気味の声をあげる。


 「どうしたの? どなた?」


 問いかけながら立ち上がってモニターを覗くと、年配の男女が映っていた。六十代半ばくらいだろうか。莉乃の知らない顔だ。


 「今、開けます」


 青葉はモニターに映ったふたりにそう答え、莉乃を見た。


 「望の祖父母」
 「……望くんの? だけど青葉さんはご両親を亡くされて……あっ、お兄様の奥様の?」


 青葉が頷く。
 青葉の両親はすでに他界しているが、病気がちとはいえ義姉の両親は存命だと聞いている。
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