本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 青葉に頭をくしゃっとされた弾みで望が頷く。状況を理解しているかどうか微妙なところだ。
 それでも莉乃たちが「じゃあね」と手を振ると、手を振り返してきた。

 車に戻り、青葉がエンジンをかける。


 「せっかくだからデートでもしようか」
 「デート?」


 予想もしていない提案に目を見開く。


 「俺たち、一度もしたことないだろ」
 「……言われてみればそうね」


 ふたりで食事したりお酒を飲んだりしたことはあるが、あくまでも仕事の延長線上。莉乃がプロポーズしたあとにすぐ結婚したため、そういう機会はなかった。

 (というか、私たちには必要なかったのよね)

 結婚後の外出は、当然ながら常に望が一緒。デートはしていない。


 「どこか行きたいところは? なければ俺が独断で決めるけど」
 「それじゃ、ショッピング。パンプスが欲しいの」
 「オッケー」
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