本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 その隣にはパンプスやブーツが美術品のようにディスプレイされ、莉乃は真っすぐにそこへ向かった。

 じつは少し前にここを訪れたときに、気になる一足を見つけていたのだ。
 クラシカルなポインテッドトゥのパンプスは、ヌードカラーが優しい雰囲気を纏っている。


 「これ、どう?」


 莉乃はパンプスを指差し、青葉に小首を傾げた。


 「シックな装いが多い莉乃にぴったりじゃないか?」
 「やっぱり? そう思ったのよ。私のために作られたみたい」


 青葉がクスッと笑う。


 「いいね。莉乃のそういう前向きなところ、俺は好きだね」
 「えっ?」


 不意打ちの〝好き〟に鼓動が乱れた。

 (いえいえ、深い意味はないわ。きっと、ちょっとしたリップサービスよね)
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