本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】

 その夜、自宅のリビングは色とりどりのイルミネーションとクリスマスツリーで飾られ、楽しい雰囲気に包まれていた。

 テーブルには、莉乃がこの日のために何度も練習した料理の数々が並ぶ。魚介たっぷりのちらし寿司にローストチキン、ピンチョスやミニトマトのカプレーゼなど、どれも莉乃の並々ならぬ努力の結果である。

 合理的な生活を送っていた以前の莉乃からはとても考えらない。

 せっかくならケーキも焼きたかったが、さすがに手が回らないため人気パティスリーにホールケーキを注文した。準備万端。あとは青葉の帰りを待つだけだ。
 窓の外では、予感したとおり雪がちらつきはじめていた。


 「ゆき、ゆき! ふわふわ~」


 望は窓に小さな手を押しあて、目をキラキラさせて外を眺める。


 「ほんとだ、望くん。ホワイトクリスマスね」
 「ほわいとくりますす?」
 「そう。クリスマスに雪が降ることをそう言うのよ」
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