7日間の恋
心配、心配だと繰り返す稲葉さん。
私が稲葉さんに心配かけないためにしていたことが
逆に心配かけていたなんて思ってもなくて。
申し訳なさでいっぱいだった。
『あと2日だけどさ、なんでも言ってよ?
僕のこと、リハビリの先生って思わなくていい。
お兄ちゃんだと思ってくれていいから。
イヤなことあれば言って欲しいし
おもしろいことがあれば話して欲しい。
ね?結衣ちゃん』
稲葉さんの言葉が嬉しくて涙が溢れ出す。
今までこんなに私を心配してくれた人はよっしー以来で。
こんなに優しい言葉をくれたのもよっしー以来で。
よっしーの言った通り、私は1人なんかじゃなかった。
『よし、よし
泣かないの』
稲葉さんの手が背中に触れる。
その手がものすごく温かくて。
稲葉さんの人の良さが手から伝わってきた。