Edge Of A Broken Heart 〜最悪続きのあとに〜
 自分でも信じられないことに、あれから真田とは、なんとなくだが、頻繁に会うようになった。
 そんな風に会うようになったことで、初めて知ったことがある。
 私が中学を卒業してまもなく、真田も転校していたという。
「小学生の頃から、転校が多かったんです」
 転校によって、孤立したり、いじめられないよう、常にお調子者として振る舞い続けることが、子供なりの処世術だったとのこと。
「知らなかったわ⋯⋯」
「僕、本当は一人か、少人数で過ごすのが好きなんです。いわゆるパリピとか体育会系は、一番嫌いなタイプですしね」
 他にも、意外なことを聞いた。
「先輩のことが羨ましかったんですよ」
 真田も、本当は音大に進学したかったという。
 しかし、複雑な家庭で育った為、早く自立したくて大学には進学せず、私よりも社会人歴が長い。
 今はまだ修行中だが、目標は警察音楽隊に入ること。
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