Edge Of A Broken Heart 〜最悪続きのあとに〜
「中学時代、吹奏楽部に入ったのは、体育会系は嫌だったのと、かわいくて一目惚れした上級生が居るからという不純さだったんですけど。実際に入ってみたら、その楽しさに目覚めて、転校してからもずっと続けてきたんです。まあ、その一目惚れした上級生は、やる気がなくて、いつも不真面目でしたけど」
「何じゃそれ。てか、一目惚れした不真面目な上級生って⋯⋯ああ、そんな感じの先輩いたよね!確か、クラリネットの」
「あのー⋯⋯それ、本気で言ってます?」
「私ばっかり、一方的にあれこれ知られてるのも癪だし、教えなさいよ。どうせ、もうあの頃の仲間と会うこともないんだし、恥ずかしがることもないでしょ?」
何しろ、こちらは、散々恥をかいたのだ。
「え?先輩、帰省してないんですか?」
「あれ、言ってなかったっけ?両親が定年と同時にマレーシアに移住したから、日本には帰る家がないのよ」
「移住かぁ⋯⋯優雅ですね」
「何じゃそれ。てか、一目惚れした不真面目な上級生って⋯⋯ああ、そんな感じの先輩いたよね!確か、クラリネットの」
「あのー⋯⋯それ、本気で言ってます?」
「私ばっかり、一方的にあれこれ知られてるのも癪だし、教えなさいよ。どうせ、もうあの頃の仲間と会うこともないんだし、恥ずかしがることもないでしょ?」
何しろ、こちらは、散々恥をかいたのだ。
「え?先輩、帰省してないんですか?」
「あれ、言ってなかったっけ?両親が定年と同時にマレーシアに移住したから、日本には帰る家がないのよ」
「移住かぁ⋯⋯優雅ですね」