Edge Of A Broken Heart 〜最悪続きのあとに〜
「先輩⋯⋯どんだけ歪んでるんですか。あんな浮気男のせいで先輩がそんな哀しい女性になったんだとしたら、僕は彼を撃ってやりたいです」
「ちょ⋯⋯警察が物騒なこと言うんじゃないわよ!」
「スミマセン。でも、警察官である前に、僕は単なる男なんです」
 ただの男とか、単なる男というのが口癖なのか、こいつは。

 最初は、真田が私に好意を持っていたなんて、全く信じられなかった。
 それなのに、おかしな話だが、私たちの距離は、会えば会うほど近づいていくのを感じる。
「先輩が中学時代、ドラムの練習は不真面目だったのはどうしてなんです?音大に進学するほどなのに」
「あの頃は、不貞腐れてたの。軽音楽部でギターをやりたかったのに、学校の音楽系の部活といったら、吹奏楽と合唱しかなかったし」
 今ならば、何も不貞腐れなくても、部活は部活で楽しめばよかったのに⋯⋯と思うが、当時は嫌で仕方なかった。
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