偽りの恋人契約でしたが、御曹司社長に抱き潰されました

第1章 偽装の始まり、契約キスから動き出す

私は月城美緒。大手企業で社長秘書として働いている。

私の上司――霧島裕哉社長は、頭の回転が早くて、仕事量も桁違い。

その分、私への指示も一気に飛んでくる。

「月城、これコピー。あと、この会社に電話して。予約は明日の18時。……それから、今日、間島社長が来る。」

ええっと、コピーは何部って言ったっけ……?

思わず聞き返そうとしたけれど、もう次の電話に出てしまっていた。

こういう時は、社長の予定表を見て自分で推理するしかない。

「残りは電話だけ。頼んだよ。」

そんな素っ気ない言葉の裏に、実はちゃんと信頼されてるってわかってる。

――だって私、ずっと霧島社長に憧れていたんだから。

まさか、あの完璧な社長の秘書に自分が選ばれるなんて、奇跡みたいな話だった。
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