偽りの恋人契約でしたが、御曹司社長に抱き潰されました
それに、あんな形でも――

社長と、キスできたんだし。

そう思った瞬間、頬が熱くなってしまった。

隠すように視線をそらすと、霧島社長がふっと笑う。

「それにしても……月城が“社長室でキスした”なんて言い出すから、俺もびっくりしたよ。」

「す、すみません! なんとなく話を合わせなきゃと思って……」

「いや、よかったよ。」

そう言って、霧島社長は太陽みたいに明るい笑顔を見せた。

いつものクールな彼からは想像もできない、やわらかな光。

……ああ、やっぱり好きだ。

またそう思ってしまった自分が、少しだけくやしい。
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