本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「お似合いだよね、あのふたり」

中田はテントの外に目を向ける。

「そうですね」

茉琴もそちらに目を向けた。
公園の緑を背にまるでドラマのワンシーンのような二人。その空間だけが別世界に見える。

圭人は隣に立つ彼女へ向けているのは、茉琴が見たことのない表情だ。あの笑顔はオフィスではまずもって見ることがない。

茉琴は手元に顔を戻すと、拾い集めたファイルを急いで箱に詰めた。

「さ、最後まで楽しんでやろう!」

中田が大きめの声を発し、茉琴を見てにかっと笑う。

「そうですね、よし!これ運びますね」

茉琴も大きめの声で答えると、ファイルを纏めたダンボール箱を抱え、中田と一緒に搬出に取り掛かった。

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