本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「ぜひお願いします。
今日はありがとうございました。
中田くん、連絡待ってるね」

二人にお礼を伝え、圭人を追う。
振り返りながら再度頭を下げると、中田も笑顔でこちらに軽く手を振った。


「美咲さんを送っていかなくてよかったの?」
茉琴は自分たちを見送る美咲に圭人と並んで歩くのも気が引けて、斜め後ろで歩調を合わせた。

「ずいぶん仲良くなったんだな」
茉琴の問いには答えず、圭人は前を向いたまま重たい口調でつぶやく。

「中田くん?
うん、いい人だね」

圭人の様子を気になっていて、中田との会話は大して内容も覚えていないが、せっかく圭人が作ってくれた機会を無駄にしたと思われたくない。
茉琴は圭人に気づかれまいと、話し続けた。

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