本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「う、うん。そんな話になって。
中田くんがお店のリクエストがあれば教えてって。
社交辞令かもしれないけど、こんなお誘いあんまり経験ないからわかんないよ。興味なくても合コンとか行っとくべきだね」

茉琴はおどけるように言うが、
圭人の表情はさらに険しくなる。

「言っとくが、美咲は。
ーーいやいい。
それより水野、初対面の相手なんだからその辺考えろよ」

圭人は前に向き直ると、重い口調で告げる。

美咲について、言いかけてやめたのは、彼女のことを話題にしたくないのだろう。

『美咲』と『水野』。
その呼び方に圭人との関係が示されている。茉琴は息が詰まるような感覚を覚えた。

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