本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「神谷の紹介だから大丈夫だよ。
それより神谷、私にまで秘密主義しなくていいよ。美咲さん素敵な人だね」
茉琴は息苦しさを誤魔化すように圭人に笑顔を向ける。

圭人は軽くため息をつくと、そうか?と軽く答えそれ以上は何も言わなかった。
茉琴もこれ以上軽口で返すことができず、黙り込む。
このまま二人で帰るのは気が重い。
しかしここで会場に引き返すわけにもいかず、茉琴は圭人の顔を見ることもできないまま車へと向かった。


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