本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「松岡さん!あの時はいきなり帰ってしまって、すみませんでした」
「二課に顔出してくれたんでしょ?
あれからすぐ海外だったからさ。遅くなってごめんね。
はい、お土産」
「え?」
無造作に差し出されて茉琴は思わず両手を出して受け取った。それはアンティークの小さなジュエリーケースだった。
松岡は茉琴の手にのせたケースの蓋をそっと開け、にっこりと微笑む。
開けられたケースの中は空だった。
「この前楽しい時間を過ごさせてもらったお礼。
俺と付き合うなら、ケースの中身も付いてくるよ」
「はぁ」
相変わらずの松岡の調子に思わず間の抜けた声で返事をしてしまう。
ふと気づくと向かいのデスクから驚いた顔で山下がこちらを見ている。
「二課に顔出してくれたんでしょ?
あれからすぐ海外だったからさ。遅くなってごめんね。
はい、お土産」
「え?」
無造作に差し出されて茉琴は思わず両手を出して受け取った。それはアンティークの小さなジュエリーケースだった。
松岡は茉琴の手にのせたケースの蓋をそっと開け、にっこりと微笑む。
開けられたケースの中は空だった。
「この前楽しい時間を過ごさせてもらったお礼。
俺と付き合うなら、ケースの中身も付いてくるよ」
「はぁ」
相変わらずの松岡の調子に思わず間の抜けた声で返事をしてしまう。
ふと気づくと向かいのデスクから驚いた顔で山下がこちらを見ている。