本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
急いで荷物をまとめると、松岡を追い立てるように一緒にフロアを離れる。
エレベーターに乗ると、茉琴は松岡を睨んだ。

「松岡さん、悪ノリしすぎです」

「茉琴ちゃん、一課のみんなから愛されてるね。
泣かすなよって言われたよ」

松岡は以前一課にいたこともあり、顔見知りのメンバーがほとんどだ。

「なんで私が振り回される前提なんですか?」

「そりゃ経験値の差じゃない?」

そう言われると茉琴は何も言い返せない。

「あっ」
エレベーターが1階に到着しホールに出ようとしたとき、茉琴は小さく声をあげる。

ん?とエレベーターを降りかけた松岡が振り返った。

< 57 / 95 >

この作品をシェア

pagetop