本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました



こんなところで申し訳ないけど。と次の駅で降りて、中田に案内されたのは洋食メニューを中心とした定食屋だった。
金曜の夜ということもあり、それなりに混んでいる。
食事に行くことを決めてから、中田はすぐに店を決め連絡を入れて席が取れるか確認してくれていた。

茉琴は初めての店で、メニューを見るとどれもリーズナブルでおいしそうだ。
中田はハンバーグ、茉琴はビーフシチューを注文した。

ほどなく料理が提供されると、パンもビーフシチューもとてもおいしい。

「中田くんに誘ってもらってたのに、時間取れなくてごめんね。
言い訳がましいけど、落ち着いたら連絡しようと思ってたからね」

「僕の方が遠慮なしに声をかけてたから、気にしないで。
今日は乗り過ごして付き合わせたみたいで申し訳ないよ。
水野さんいつもこの時間?」

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