本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
中田との話を引きずっているからか、普段なら考えもしない圭人のプライベートが気になってしまう。
茉琴はゆっくり休むことができないまま、翌朝を迎えた。

寝たはずなのにすっきりしない。
週末というのに、平日よりも早めにベッドから起き上がると思わずスマホを確認する。
着信もメッセージもない。

朝食を済ませ、そわそわとスマホを気にしながら、出かける予定もないのに身支度を整える。
10時を過ぎても何の反応もないスマホを見ながらソファーでごろついている。
何気なく会社のスケジュールを開いた。

スケジュールを見て、茉琴は飛び起きる。

神谷仕事してる!?

圭人のスケジュールは午前中が出勤となっている。
茉琴は自分の服装が会社に出てもおかしくないか確認すると、いつものバッグを抱えて駅に急いだ。


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