私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
 私はあわててごまかすと、アイスを注文した。
 ほどなくして、店員さんがアイスを渡してくれる。
 ひんやりとしたカップを受け取り、瑞稀くんと一緒に空いてる席に座った。
 それにしても……、こうして二人でテーブルをはさんでいると、なんだか瑞稀くんとデートをしている気分になる。
 傍から見た私たちは、ただの男の子二人組。それから、私はデートじゃなくて、瑞稀くんを護衛するための任務中。
 頭の中ではわかっていても、こうして二人で向かい合っているだけで、心臓がトクトクと高鳴って、全身の体温が上がってくる。
 いくら冷たいアイスを口に運んでも、この胸の熱は冷めるどころか、ますます高まっていくみたい。

「あれ? かなちゃんと瑞稀?」

 いきなり頭の上から名前を呼ばれた。
 私と瑞稀くんが同時に顔を上げると、男の子が口元のマスクを少しずらして、私たちに素顔を見せる。
 朔良くんだ! しかも……。
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