私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
「じゃあ、朔良くんが私をここに連れて来たの?」
「ううん」
私がたずねると、朔良くんは首を横に振った。
「かなちゃんを運んだのは瑞稀だよ」
「ええっ? そうなの⁉」
「うん。教室からロケバスまで、お姫様抱っこで運んでたよ」
お……お姫様抱っこ⁉
一瞬、少女漫画みたいなシチュエーションにドキドキしちゃったけど、今日の私、瑞稀くんに迷惑かけっぱなしだな。
護衛は私なんだから、もっとしっかりしなくちゃ……。
心の中でしっかりと反省。それから、スタジオに着く前に、助けてくれた瑞稀くんにお礼を言っておこう!
そう思って、急いで瑞稀くんを目で探す。
瑞稀くんは、通路を挟んだ向かい側の席に一人で座っていた。
窓枠に頬杖をついて、流れていく青空と白い雲を眺めているみたいだ。
「あのっ、瑞稀くん」
「……………」
あれ? 返事がない。私の声、聞こえてないのかな?
「私のこと助けてくれてありがとう」
「……………」
「おーい、瑞稀くーん?」
もう一度名前を呼んでみたけど、瑞稀くんは無言のまま。しかも、ちっともこっちを向いてくれない。
あれ? これってもしかして……私、瑞稀くんに嫌われちゃった⁉
「ううん」
私がたずねると、朔良くんは首を横に振った。
「かなちゃんを運んだのは瑞稀だよ」
「ええっ? そうなの⁉」
「うん。教室からロケバスまで、お姫様抱っこで運んでたよ」
お……お姫様抱っこ⁉
一瞬、少女漫画みたいなシチュエーションにドキドキしちゃったけど、今日の私、瑞稀くんに迷惑かけっぱなしだな。
護衛は私なんだから、もっとしっかりしなくちゃ……。
心の中でしっかりと反省。それから、スタジオに着く前に、助けてくれた瑞稀くんにお礼を言っておこう!
そう思って、急いで瑞稀くんを目で探す。
瑞稀くんは、通路を挟んだ向かい側の席に一人で座っていた。
窓枠に頬杖をついて、流れていく青空と白い雲を眺めているみたいだ。
「あのっ、瑞稀くん」
「……………」
あれ? 返事がない。私の声、聞こえてないのかな?
「私のこと助けてくれてありがとう」
「……………」
「おーい、瑞稀くーん?」
もう一度名前を呼んでみたけど、瑞稀くんは無言のまま。しかも、ちっともこっちを向いてくれない。
あれ? これってもしかして……私、瑞稀くんに嫌われちゃった⁉