私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
「よーし、starixのみんな! 撮影始めるよー!」

 カメラマンさんがカメラを構えた瞬間。
 starixのみんながカチッとスイッチが入ったように、キラキラのアイドルスマイルを浮かべた。
 さすがはプロのアイドル! シャッター音が鳴るたびに、ポーズや表情を変えていく4人から目が離せない!
 でも、瑞稀くんの顔から、だんだん笑顔が消えているような……?

「瑞稀くーん。もうちょっと笑顔もらえるかな?」

 カメラマンさんが、いったん撮影を止めて苦笑いを浮かべた。
 それもそのはず、瑞稀くんだけが、まるで能面みたいに無表情になっていたんだ。
 これじゃあ星空の王子様というより、ブラックホールの魔王様だよ……。 
 いったいどうしたんだろう? ハラハラしながら見守っていると、瑞稀くんとばちっと目が合った。
 でも、すぐにふいっと視線をそらされてしまった。
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