みならい巫女ときつね、今日もしゅぎょう中!
3話 せんすがない!?
おまつりまであと1週間。
「な、な〜〜い!!」
いつもどおり舞のれんしゅうをしようとものおきにむかうと、なんと扇子がありません。
「ど、どうしたんですか!?」
つむぎがとつぜんおおきなこえをだしたので、コハクはおどろきました。
「せ、扇子がないの!いつもものおきにしまってるのに」
「どうしよう、このままじゃ、りっぱな巫女さんになれないし、おまつりも……」
つむぎはパニックになります。コハクは、つむぎをすこしでもおちつかせようと、あたまをフルかいてんさせます。
「……あっ!つむぎは、どうしておばあさまのような巫女さんになりたいんですか?」
コハクは、つむぎとであってからずっときになっていたみたい。
「え?……んーとね、わたしがまだようちえんのころのはなしなんだけどね」
つむぎはむかしのことをおもいだしながら語ります。
「おじいちゃんは神主さん、おばあちゃんは巫女さんをその年のおまつりがおわったらやめるってはなしてたの。さいしょはよくわからなかったんだけど、舞がはじまってからみんなえがおになって、おわったあとはみんなかんどうして泣いてた。わたしはすっごいびっくりしたの。ふたりって、すごいんだなぁって!」
つむぎの目はキラキラしています。
「その年からわたしはちょっとずつ巫女のしごとをてつだってるの。舞もほんとうはおかあさんがやってるんだけど、今年はできるかもって、私にまかせてくれたの……だから、ぜったい上手にならなきゃ」
コハクはじーっとつむぎをみつめます。
「すてきですね、ほんとうに」
「けけっ!」
くさむらから、いたずらなわらいごえがきこえてきました。よくみると、くろいきつねです。
「あ、あれ!!わたしの扇子!返してっ」
「や〜だよ」
くろいきつねはいちもくさんににげていきました。
「まて〜〜!!」
<ミッション3 扇子はどこ?(まちがいさがし)>
「つかまえたっ!」
「わぁ〜……っ」
しのびこんだきつねをつかまえました。
「あっ!きみは、ジュージ!」
「え、コハクのしりあい?」
くろいきつね、ジュージはコハクの知り合いのようです。
「なんでこんなことしちゃったんですか?」
「だって……コハクくん、さいきんずっといないんだもん。ずっとにんげんのところにいるんだもん」
どうやら、やきもちをやいていたようです。
「だからといって、つむぎにめいわくをかけてはいけませんよ。いっしょにあやまりましょう」
「……ごめんなさい」
「みつかったからよかったけど、つぎからこんなことしちゃ、ぜったいダメだよ!やくそく!」
つむぎはジュージとゆびきりげんまんをしました。
「じゃあさっそく、舞のれんしゅうしなきゃ!コハクとジュージもみてて!」
「「はぁーい」」
そして夕日がしずむころまでれんしゅうをつづけました。おまつりまであと1週間。つむぎはぶじ、せいこうさせることができるでしょうか。
「な、な〜〜い!!」
いつもどおり舞のれんしゅうをしようとものおきにむかうと、なんと扇子がありません。
「ど、どうしたんですか!?」
つむぎがとつぜんおおきなこえをだしたので、コハクはおどろきました。
「せ、扇子がないの!いつもものおきにしまってるのに」
「どうしよう、このままじゃ、りっぱな巫女さんになれないし、おまつりも……」
つむぎはパニックになります。コハクは、つむぎをすこしでもおちつかせようと、あたまをフルかいてんさせます。
「……あっ!つむぎは、どうしておばあさまのような巫女さんになりたいんですか?」
コハクは、つむぎとであってからずっときになっていたみたい。
「え?……んーとね、わたしがまだようちえんのころのはなしなんだけどね」
つむぎはむかしのことをおもいだしながら語ります。
「おじいちゃんは神主さん、おばあちゃんは巫女さんをその年のおまつりがおわったらやめるってはなしてたの。さいしょはよくわからなかったんだけど、舞がはじまってからみんなえがおになって、おわったあとはみんなかんどうして泣いてた。わたしはすっごいびっくりしたの。ふたりって、すごいんだなぁって!」
つむぎの目はキラキラしています。
「その年からわたしはちょっとずつ巫女のしごとをてつだってるの。舞もほんとうはおかあさんがやってるんだけど、今年はできるかもって、私にまかせてくれたの……だから、ぜったい上手にならなきゃ」
コハクはじーっとつむぎをみつめます。
「すてきですね、ほんとうに」
「けけっ!」
くさむらから、いたずらなわらいごえがきこえてきました。よくみると、くろいきつねです。
「あ、あれ!!わたしの扇子!返してっ」
「や〜だよ」
くろいきつねはいちもくさんににげていきました。
「まて〜〜!!」
<ミッション3 扇子はどこ?(まちがいさがし)>
「つかまえたっ!」
「わぁ〜……っ」
しのびこんだきつねをつかまえました。
「あっ!きみは、ジュージ!」
「え、コハクのしりあい?」
くろいきつね、ジュージはコハクの知り合いのようです。
「なんでこんなことしちゃったんですか?」
「だって……コハクくん、さいきんずっといないんだもん。ずっとにんげんのところにいるんだもん」
どうやら、やきもちをやいていたようです。
「だからといって、つむぎにめいわくをかけてはいけませんよ。いっしょにあやまりましょう」
「……ごめんなさい」
「みつかったからよかったけど、つぎからこんなことしちゃ、ぜったいダメだよ!やくそく!」
つむぎはジュージとゆびきりげんまんをしました。
「じゃあさっそく、舞のれんしゅうしなきゃ!コハクとジュージもみてて!」
「「はぁーい」」
そして夕日がしずむころまでれんしゅうをつづけました。おまつりまであと1週間。つむぎはぶじ、せいこうさせることができるでしょうか。