桜が咲く時まで、生きていたい
翌朝、幸いなことに力も入るようになり、ちゃんと喋れるようにもなっていた。
朝、先生と連絡を取るためのスマホを見ると、小牧先生から症状の詳細を求めるメッセージが届いていたので、それに返信し終わってから一階に降りる。
「お、きた。おはよう、姫」
「朝ごはん、食べよう」
「おはよう、みんな」
食卓につくと、机の上には栄養バランスの取れた程よい量のおかずたちが並んでいた。
「皆さん、どのくらいの量をお食べになられるかわからなかったのですが…。おかわりはご用意してあるので、お気軽にお申し付けくださいね」
そう言って、若いお手伝いさんが顔を出した。
「いただきます!」
7人で同時に手を合わせ、食べ始める。どのおかずも本当に美味しかったが、男子メンバーは足りなかったようで、おかわりもしていた。
そして食後に出されたヨーグルトも美味し過ぎた。
ちゃんと薬も飲んで一服しているとインターホンが鳴り、お手伝いさんが出る声が聞こえてきた。
少しすると、なんだか大きな発泡スチロールを抱えた宗一郎が縁側に近づいてくる。
「お、届いたのか!」
と何やら知っているような春樹。千佳もワクワクしている。
「ここで、スイカ割りをしたいと思います!」
するとどこからともなく出てきたお手伝いさんたち数人がブルーシートを敷き、タオル、バッドのようなものも準備する。
なんという手際の良さ。3分もかかっていない。
危ないから、という理由で女子メンバーは観戦となったが、男子メンバーで目隠しをし、スイカを割るそうだ。
千佳がスイカ割りをしたくてうずうずしていたが、なんとか抑えることに成功した。
途中割られたスイカの汁が飛んでくるなどの惨事があったが楽しく終わった。
お昼ご飯は流しそうめんをしたり、おしゃべりに花を咲かせたり、楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくもので、早くも解散する時間になってしまった。
「お迎えに来たわよぉ〜」
そう言って居間に入ってきたのは宗一郎のお母さんだ。
「こんにちはー!」
爽やかに挨拶をする春樹とぺこりとお辞儀をする蘇芳。
「おはようございます」
そして綺麗な姿勢で挨拶をする瑠花と若干緊張気味の千佳。そんな姿を見るのはなかなかないので面白くて笑ってしまった。
いつでも帰れるように、お昼ご飯を食べた後にみんなで荷物をまとめておいたのでいつでも帰れる状態ではあるが、別れというのは寂しいもので、泣きそうになってしまった。
「またすぐ会えるよ」
「そうだよ!」
「瑠花ちゃんも千佳ちゃんもありがとう…」
すると、宗一郎のお母さんと話していた羽田がこちらに歩いてきた。
「そろそろ戻らないとだよ。あの件もあるし」
羽田のいうあの件とは、昨日の夜の出来事だろう。
「じゃあね、また会おうね」
「絶対だよ?俺、もっと姫奈ちゃんと仲良くなりたいし」
その横で蘇芳がうんうんと首を大きく縦に振っている。
みんなに見送られながら、宗一郎に体を支えてもらいながら、ここにきた時と同様、宗一郎のお母さんの車に乗り込む。
羽田はもう出発しているようだ。車の窓を開けてみんなに手を振る。
「バイバーイ!!」
みんなが見えなくなるまで手を振る。
一夏の夢のような時間。この二日間の思い出は、姫奈の心に残り続けるだろう。
帰りの道中、宗一郎のお母さんは話していた。
「宗一郎にこんなに素敵な彼女がいるなんて、本当に良かったわぁ」
と。
朝、先生と連絡を取るためのスマホを見ると、小牧先生から症状の詳細を求めるメッセージが届いていたので、それに返信し終わってから一階に降りる。
「お、きた。おはよう、姫」
「朝ごはん、食べよう」
「おはよう、みんな」
食卓につくと、机の上には栄養バランスの取れた程よい量のおかずたちが並んでいた。
「皆さん、どのくらいの量をお食べになられるかわからなかったのですが…。おかわりはご用意してあるので、お気軽にお申し付けくださいね」
そう言って、若いお手伝いさんが顔を出した。
「いただきます!」
7人で同時に手を合わせ、食べ始める。どのおかずも本当に美味しかったが、男子メンバーは足りなかったようで、おかわりもしていた。
そして食後に出されたヨーグルトも美味し過ぎた。
ちゃんと薬も飲んで一服しているとインターホンが鳴り、お手伝いさんが出る声が聞こえてきた。
少しすると、なんだか大きな発泡スチロールを抱えた宗一郎が縁側に近づいてくる。
「お、届いたのか!」
と何やら知っているような春樹。千佳もワクワクしている。
「ここで、スイカ割りをしたいと思います!」
するとどこからともなく出てきたお手伝いさんたち数人がブルーシートを敷き、タオル、バッドのようなものも準備する。
なんという手際の良さ。3分もかかっていない。
危ないから、という理由で女子メンバーは観戦となったが、男子メンバーで目隠しをし、スイカを割るそうだ。
千佳がスイカ割りをしたくてうずうずしていたが、なんとか抑えることに成功した。
途中割られたスイカの汁が飛んでくるなどの惨事があったが楽しく終わった。
お昼ご飯は流しそうめんをしたり、おしゃべりに花を咲かせたり、楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくもので、早くも解散する時間になってしまった。
「お迎えに来たわよぉ〜」
そう言って居間に入ってきたのは宗一郎のお母さんだ。
「こんにちはー!」
爽やかに挨拶をする春樹とぺこりとお辞儀をする蘇芳。
「おはようございます」
そして綺麗な姿勢で挨拶をする瑠花と若干緊張気味の千佳。そんな姿を見るのはなかなかないので面白くて笑ってしまった。
いつでも帰れるように、お昼ご飯を食べた後にみんなで荷物をまとめておいたのでいつでも帰れる状態ではあるが、別れというのは寂しいもので、泣きそうになってしまった。
「またすぐ会えるよ」
「そうだよ!」
「瑠花ちゃんも千佳ちゃんもありがとう…」
すると、宗一郎のお母さんと話していた羽田がこちらに歩いてきた。
「そろそろ戻らないとだよ。あの件もあるし」
羽田のいうあの件とは、昨日の夜の出来事だろう。
「じゃあね、また会おうね」
「絶対だよ?俺、もっと姫奈ちゃんと仲良くなりたいし」
その横で蘇芳がうんうんと首を大きく縦に振っている。
みんなに見送られながら、宗一郎に体を支えてもらいながら、ここにきた時と同様、宗一郎のお母さんの車に乗り込む。
羽田はもう出発しているようだ。車の窓を開けてみんなに手を振る。
「バイバーイ!!」
みんなが見えなくなるまで手を振る。
一夏の夢のような時間。この二日間の思い出は、姫奈の心に残り続けるだろう。
帰りの道中、宗一郎のお母さんは話していた。
「宗一郎にこんなに素敵な彼女がいるなんて、本当に良かったわぁ」
と。