桜が咲く時まで、生きていたい
翌朝、パンパンに腫れてしまった目を癒すために羽田に氷をもらった。

10時過ぎ、やってきた両親とともに小牧先生の部屋に入る。

そこで話された内容は、主にこんな感じだった。

今の状態の姫奈を学校に普通通りに通わせるのは難しいとのこと。ただ、事情を知り、補助もでき、いざという時の対応ができる人が

宗一郎以外にもおり、姫奈のそばに着くことができるなら、一週間に数日、体に負担がかからない範囲でなら学校に行くことを許可で

きる。病状がこれ以上進行し、日常生活にも支障をきたすようになるレベルになればそれすらも難しくなるとのこと。

確かに宗一郎は補助もでき、対応もできるがそれ以外の人は難しいだろう。

「もし、そういった人物にあてがあるなら、ここに連れてくるといい。私たちが教えよう」

それを聞いて、瑠花や千佳しかいないと思った。二人が受け入れてくれるかは別として。

「わかりました。聞いてみます」

その後、先生と両親は別の話があるらしく、姫奈だけ先に病室に返された。

早速二人に連絡してみる。

二人は二つ返事で了承してくれた。

暇なので、明日すぐにきてくれるらしい。

二人曰く、『学校は明後日からなんだから、明日覚えちゃったら姫奈始業式来れるんでしょ?』とのことだった。

二人にはこれまでのことも含め、感謝しかない。

そのことを後で小牧先生に伝えると、少し驚いた顔をしつつも快く受け入れてくれた。

集合は明日の昼過ぎということになり、先生に宗一郎も呼んでおけと言われたので、宗一郎にも連絡を入れる。

今日は先生との話があったため宗一郎はここには来ないのだ。

するとすぐに既読がつき、わかったとの連絡が来た。それに、なぜかお母さんとお父さんも来るらしい。

普段は多忙なお父さんと会うのはこれが初めてなので、緊張がすごい。また、思った以上に大人数になりそうだ。

そのことも伝えると、病室では狭くなりそうだからと、小さい会議室を借りてくれることになった。

小牧先生はさぁ、明日は忙しくなりそうだと羽田さんとの打ち合わせに行ってしまった。

病室には両親が待っていた。

「明日、私たちも一緒にいていいかしら?」

「でも、お父さんは仕事があるんじゃ…」

「いや、会社の人にさっき相談したら、そんなの仕事より娘さんを優先していい。と言われてしまった」

どうやら、こちらの事情を会社には話しているらしく、快く有給をもらえたとのことだ。
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