桜が咲く時まで、生きていたい
月曜。始業式____。

校長先生のありがたくも長い話も終わり教室に戻ってきた。

今日は姫奈も学校に来ることができた。一応、明日も来る予定だ。

掃除の時間、姫奈は例の熱血指導を受けた人員に見守られながらも掃除に取り組んでいた。

「みろ、姫奈ちゃんが床拭いてる」

「床を拭いてる姿も可愛いなんて…」

「実は、私、姫奈先輩たちに会いたすぎて夏休みが終わる日数カウントダウンしてたんだ」

「え、それ私もやってた!」

「眼福…」

などと、教室内外問わずさまざまなところから姫奈のことを話す声が聞こえてくる。

だが、実際に話しかけてくる人はいない。

なぜなら_______。

宗一郎率いるサポート組と、それらのただならぬ雰囲気を察した姫奈見守り隊の隊員たちがうまく壁を作っているからだ。

一度雑巾を綺麗にしようと立ち上がり、バケツのところまで持っていく。が、バケツの元にたどり着いた姫奈の手には雑巾が握られていなかった。

「落としたぞ」

そう言って持ってきてくれたのは宗一郎だ。

大丈夫か?とこっそり言ってくる。周りを見渡すと心配そうに見守るみんなの姿があった。

姫奈はここにくるまで、自分が雑巾を落としたことに気づかなかった。明らかに病気の症状だろう。

クラスメイトに病気のことはまだ話していないため、何事かと注目が集まる。

だがその瞬間、見守り隊が動いたようで、別のところで騒ぎが起きた。

そのおかげでみんなの集中がそちらに向く。

その後数日、学校では宗一郎たちのサポートもあり、普通のように過ごすことができた。

だが、疑問が出てくるのは当たり前のことで…。
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