桜が咲く時まで、生きていたい
変化
宗一郎side __________
凛との一件があった日、姫はとても悩んでいるのが手に取るようにわかった。
それを解決する方法はないとは言えない。でも、それは今の姫の状態を全て洗いざらい話すことだった。
これに関しては、姫の心が定まらないといけない。
だから、その時はそっとしていた。
でも、あんなことになるなら無理にでも姫と話しておけばよかった。
翌日、小牧先生から電話があった。小牧先生とは、姫奈に何かあった時のために連絡先を交換していたのだ。
すぐに、姫に何かあったのだとわかる。
「はい、もしもし」
『やぁ。おはよう。今朝から姫奈ちゃんに熱があって、学校はいけない。それを伝えに電話したんだ』
姫が熱を出した。この時は、姫が熱を出すことはちょくちょくあったため、お見舞いに何を持って行こうと考えていた。
「わかりました。学校が終わった後そっちに行きます。姫のこと、よろしくお願いします」
『君に言われなくても、そんなことわかってるよ。ま、学生は学業に専念したまえ』
そう言って電話をきり1日を過ごした。
放課後になり、病院に向かうと真剣な顔をした小牧先生に出迎えられた。
「待ってたよ」
「…何か、あったんですか?」
「…行きながら、話すとしよう」
なんとなく、嫌な予感がする。
姫奈の病室に向かって二人並んで歩き出す。
「今朝、熱出したって言ったと思うんだけど」
「お聞きしました」
「熱が高すぎて、意識がないんだ。42度をキープしてる。このまま下がらなかったら、病状にも影響してくる。ただでさえ、今日はご飯を食べてないんだ。どうにかして水分は取らせてるけど」
そこで病室にたどり着く。
寝ている姫奈の額には汗がびっしょりと浮かんでいた。横には心電図が設置され、ぴっ、ぴっと無機質な音を出している。
中には羽田さんもいた。
「こんにちは。ありがとうございます」
「あぁ、それでは少しだけ席外しますね」
「ご苦労さん」
ぺこりとお辞儀をして羽田さんは病室を出ていく。
「姫奈ちゃんの場合、まぁ他の患者さんもそうなんだけど、少しの変化も見逃したくないからね。気を抜けない。今日は一日中羽田についていてもらったんだ」
それだけ、深刻だということなのだろうか。
「そうだね、回復に向かってくれればいいけど、悪い方向に言ってしまえばどうなるかはわからないね。これは…可能性の一つとしての話なんだけどね、今まで、急に病状が悪化することはなかった。ずっと平行線で。これがきっかけで今後は何かが変わってくるかもしれない」
それは、十分考えられる可能性だった。
それから6日、姫奈が目覚めることはなかった。
一週間がたったその日も、放課後に病院に来ていた。少し小牧先生と会話をして病室に向かう。
この数日の間で、一度だけ危ないことがあった。熱も下がらず熱痙攣を起こしたのだ。
幸いにも収まり、その後からは徐々に熱も下がり始めた。
ガラガラ…
扉を開くと聞こえる心電図の無機質な音はお馴染みになってしまった。
今日も姫奈は寝て…いなかった。
驚きすぎて固まる。だがすぐに我にかえり、先生を呼んでくるために慌てて病室を出る。珍しく転けそうになってしまった。
「先生っ!姫が目を覚ましました!」
凛との一件があった日、姫はとても悩んでいるのが手に取るようにわかった。
それを解決する方法はないとは言えない。でも、それは今の姫の状態を全て洗いざらい話すことだった。
これに関しては、姫の心が定まらないといけない。
だから、その時はそっとしていた。
でも、あんなことになるなら無理にでも姫と話しておけばよかった。
翌日、小牧先生から電話があった。小牧先生とは、姫奈に何かあった時のために連絡先を交換していたのだ。
すぐに、姫に何かあったのだとわかる。
「はい、もしもし」
『やぁ。おはよう。今朝から姫奈ちゃんに熱があって、学校はいけない。それを伝えに電話したんだ』
姫が熱を出した。この時は、姫が熱を出すことはちょくちょくあったため、お見舞いに何を持って行こうと考えていた。
「わかりました。学校が終わった後そっちに行きます。姫のこと、よろしくお願いします」
『君に言われなくても、そんなことわかってるよ。ま、学生は学業に専念したまえ』
そう言って電話をきり1日を過ごした。
放課後になり、病院に向かうと真剣な顔をした小牧先生に出迎えられた。
「待ってたよ」
「…何か、あったんですか?」
「…行きながら、話すとしよう」
なんとなく、嫌な予感がする。
姫奈の病室に向かって二人並んで歩き出す。
「今朝、熱出したって言ったと思うんだけど」
「お聞きしました」
「熱が高すぎて、意識がないんだ。42度をキープしてる。このまま下がらなかったら、病状にも影響してくる。ただでさえ、今日はご飯を食べてないんだ。どうにかして水分は取らせてるけど」
そこで病室にたどり着く。
寝ている姫奈の額には汗がびっしょりと浮かんでいた。横には心電図が設置され、ぴっ、ぴっと無機質な音を出している。
中には羽田さんもいた。
「こんにちは。ありがとうございます」
「あぁ、それでは少しだけ席外しますね」
「ご苦労さん」
ぺこりとお辞儀をして羽田さんは病室を出ていく。
「姫奈ちゃんの場合、まぁ他の患者さんもそうなんだけど、少しの変化も見逃したくないからね。気を抜けない。今日は一日中羽田についていてもらったんだ」
それだけ、深刻だということなのだろうか。
「そうだね、回復に向かってくれればいいけど、悪い方向に言ってしまえばどうなるかはわからないね。これは…可能性の一つとしての話なんだけどね、今まで、急に病状が悪化することはなかった。ずっと平行線で。これがきっかけで今後は何かが変わってくるかもしれない」
それは、十分考えられる可能性だった。
それから6日、姫奈が目覚めることはなかった。
一週間がたったその日も、放課後に病院に来ていた。少し小牧先生と会話をして病室に向かう。
この数日の間で、一度だけ危ないことがあった。熱も下がらず熱痙攣を起こしたのだ。
幸いにも収まり、その後からは徐々に熱も下がり始めた。
ガラガラ…
扉を開くと聞こえる心電図の無機質な音はお馴染みになってしまった。
今日も姫奈は寝て…いなかった。
驚きすぎて固まる。だがすぐに我にかえり、先生を呼んでくるために慌てて病室を出る。珍しく転けそうになってしまった。
「先生っ!姫が目を覚ましました!」