桜が咲く時まで、生きていたい
卒業式当日__________
各々家を出て、学校に来た。
姫奈は病院から来るので、到着までまだしばらくかかるだろう。
「ついに今日がやってきたねー」
「そうだね」
「僕たちのお姫様はまだかな」
「…写真とるって約束した」
「おはよう」
宗一郎もきて、姫奈以外のメンバーは揃った。
早くもツーショットなどを撮っている。
不意に、宗一郎のスマホから着信音が鳴り響いた。
嫌に鳴り響くスマホに、一同が静まり返った。
「はい、もしもし_________」
卒業式が、始まる。
その場に姫奈の姿はない。
あの時の電話は、小牧先生からの電話だった。
どうやら、発熱したらしく、小牧先生にストップされたようだ。
自分のことは心配せず、ちゃんと卒業式に出席してきて、との伝言も受け取った。
だから、みんなは今、ここで堂々と歩いている。
伝言のほかに、こうも言われた。
『宗一郎くん、今回ばかりは、本当に…。だから、卒業式が終わったらすぐにこちらにきなさい』
このことは、他のみんなも知っている。
正直、気が気ではなかった。それは、他のみんなもそうだろうけど、姫奈からの伝言があったから、ちゃんと出席した。
桜の下での写真は撮らなかった。
どうしても、姫奈も一緒に撮りたかったから。そう思っていたのはみんな同じだったようで、卒業式が終わるとすぐに病院に向かった。
普段はなんとも思わない病室までの道のりが、今日はとても遠く、感じる。
それは、もう手が届かないようで、怖かった。
各々家を出て、学校に来た。
姫奈は病院から来るので、到着までまだしばらくかかるだろう。
「ついに今日がやってきたねー」
「そうだね」
「僕たちのお姫様はまだかな」
「…写真とるって約束した」
「おはよう」
宗一郎もきて、姫奈以外のメンバーは揃った。
早くもツーショットなどを撮っている。
不意に、宗一郎のスマホから着信音が鳴り響いた。
嫌に鳴り響くスマホに、一同が静まり返った。
「はい、もしもし_________」
卒業式が、始まる。
その場に姫奈の姿はない。
あの時の電話は、小牧先生からの電話だった。
どうやら、発熱したらしく、小牧先生にストップされたようだ。
自分のことは心配せず、ちゃんと卒業式に出席してきて、との伝言も受け取った。
だから、みんなは今、ここで堂々と歩いている。
伝言のほかに、こうも言われた。
『宗一郎くん、今回ばかりは、本当に…。だから、卒業式が終わったらすぐにこちらにきなさい』
このことは、他のみんなも知っている。
正直、気が気ではなかった。それは、他のみんなもそうだろうけど、姫奈からの伝言があったから、ちゃんと出席した。
桜の下での写真は撮らなかった。
どうしても、姫奈も一緒に撮りたかったから。そう思っていたのはみんな同じだったようで、卒業式が終わるとすぐに病院に向かった。
普段はなんとも思わない病室までの道のりが、今日はとても遠く、感じる。
それは、もう手が届かないようで、怖かった。