すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
よろける足取りで、パーティ会場へ続く廊下を歩く。
わざと転びそうになりながら、周囲の視線を引きつけていった。
「まあ、スレイド令嬢……そのお姿は?」
「ドレスが破れているわ!」
「ワインのシミまで……一体、何があったの?」
ざわめきが広がっていく。
私は俯き、涙ぐみながら震え声を洩らした。
「少し……従姉とトラブルがありまして……」
「従姉って、レイラのこと?」
「ええ……ノルディーン公爵と、どうやら愛人関係にあるみたいです。でも、レイラはつい最近も婚約者を裏切ったでしょう? だから心配になって、公爵様にそのことをお伝えしたんです。そしたら、彼が激怒して……」
頬を伝う涙を指先で拭うと、女たちのざわめきが上がった。
「まあ、なんてこと!」
「やっぱりレイラは悪女だったのね」
「公爵様も、きっと騙されているのよ」
ふふっ、女の噂が広まるのは早いのよ。
これでレイラの信用は地に落ちる。
ついでに公爵も、悪女に騙された哀れな男として噂になるはず。
私を見下した報いを受けるといいわ。
わざと転びそうになりながら、周囲の視線を引きつけていった。
「まあ、スレイド令嬢……そのお姿は?」
「ドレスが破れているわ!」
「ワインのシミまで……一体、何があったの?」
ざわめきが広がっていく。
私は俯き、涙ぐみながら震え声を洩らした。
「少し……従姉とトラブルがありまして……」
「従姉って、レイラのこと?」
「ええ……ノルディーン公爵と、どうやら愛人関係にあるみたいです。でも、レイラはつい最近も婚約者を裏切ったでしょう? だから心配になって、公爵様にそのことをお伝えしたんです。そしたら、彼が激怒して……」
頬を伝う涙を指先で拭うと、女たちのざわめきが上がった。
「まあ、なんてこと!」
「やっぱりレイラは悪女だったのね」
「公爵様も、きっと騙されているのよ」
ふふっ、女の噂が広まるのは早いのよ。
これでレイラの信用は地に落ちる。
ついでに公爵も、悪女に騙された哀れな男として噂になるはず。
私を見下した報いを受けるといいわ。