すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
「あなた、もしかして目が……」
「ああ、見えない。だが俺は、心の目で世界を見ている」
「心の目?」
「ああ。君の姿は見えないが、気配を感じとることはできる。そして、君の描いた絵は格別に美しく見えている」
「そ、そんなことが……」
半ば信じられずに戸惑う私に、彼は穏やかな笑みを浮かべて言った。
「月明かりに照らされた湖面に浮かぶ一角獣の姿を描いているのだろう」
「えっ……」
「違うのか?」
「正解です」
驚いてただ目を瞬かせる。
すると、彼の背後から侍従が控えめに声を上げた。
「エリオス様、実は私にもその絵が見えています」
侍従の言葉に、エリオスと呼ばれた彼はわずかに目を見開き、視線をやや斜めに流した。
「そうか。ではお前たちはどうだ?」
問いかけられた騎士たちが次々に声を上げる。
「俺にも見えます」
「私にもです。月に向かって顔を上げている一角獣が」
「悲しそうに見えますが、上を向いている。希望を表しているのでしょうか」
「ああ、見えない。だが俺は、心の目で世界を見ている」
「心の目?」
「ああ。君の姿は見えないが、気配を感じとることはできる。そして、君の描いた絵は格別に美しく見えている」
「そ、そんなことが……」
半ば信じられずに戸惑う私に、彼は穏やかな笑みを浮かべて言った。
「月明かりに照らされた湖面に浮かぶ一角獣の姿を描いているのだろう」
「えっ……」
「違うのか?」
「正解です」
驚いてただ目を瞬かせる。
すると、彼の背後から侍従が控えめに声を上げた。
「エリオス様、実は私にもその絵が見えています」
侍従の言葉に、エリオスと呼ばれた彼はわずかに目を見開き、視線をやや斜めに流した。
「そうか。ではお前たちはどうだ?」
問いかけられた騎士たちが次々に声を上げる。
「俺にも見えます」
「私にもです。月に向かって顔を上げている一角獣が」
「悲しそうに見えますが、上を向いている。希望を表しているのでしょうか」