すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
 数日後、エリオスが呼び寄せてくれた王都でも最高の医師が、私の右手を診てくれた。
 医師は驚き、そして神妙な面持ちで深いため息をついた。

「ああ、これはひどい有様だ。さぞ痛みも強かったでしょう。処方されていた薬は、ほとんど効果はなかったはずです」
「ずさんな扱いをされたのだな」

 エリオスの声がわずかに硬くなる。
 医師は険しい表情のまま続けた。


「薬を変えましょう。それに、体内から毒を抜く必要があります。おそらく毒を含んだ薬物です。解毒を進めれば、後遺症もある程度は抑えられるでしょう」
「いくら費用がかかっても構わない。最高の治療を頼む」
「承知いたしました」

 医師が去ったあと、侍女が静かにお茶を運んできた。
 甘い香りが漂う中、私はエリオスと向かい合って座った。

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