すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
13歳のとき、俺はすべてを終わらせようとした。
自室で壁伝いにバルコニーまで出ると、手すりを乗り越えて飛び降りようとした。
足をかけた瞬間、誰かに体ごと引き戻された。
このとき俺を止めてくれたのが、奇跡の絵を描くと噂される人物だった。
その人は俺に絵を描いてくれると言った。
俺には見えるはずがないのに、何を言っているのだろうと訝しく思った。
だが、その人の絵は確かに俺の目に映った。
それは、最後に見た美しい満月の夜空だった。
なつかしくなり、涙が枯れるほど泣いた。
やがて、その人は庭園に咲き誇る花々や、天使の舞う幻想的な光景など、さまざまな絵を見せてくれた。
不思議なことに、その絵を見ていくうちに俺の内面も変わっていった。
目の前に立つ人物の気配を、はっきりと感じとれるようになったのだ。
それだけではない。
相手の内面まで、自然と悟れるようになった。
心の声が直接聞こえるわけではない。しかし、その本質は隠しようがなく、俺にはそれが透けて見えた。
皮肉にも、視力を失ってからのほうが、むしろ人を見抜けるようになった。
自室で壁伝いにバルコニーまで出ると、手すりを乗り越えて飛び降りようとした。
足をかけた瞬間、誰かに体ごと引き戻された。
このとき俺を止めてくれたのが、奇跡の絵を描くと噂される人物だった。
その人は俺に絵を描いてくれると言った。
俺には見えるはずがないのに、何を言っているのだろうと訝しく思った。
だが、その人の絵は確かに俺の目に映った。
それは、最後に見た美しい満月の夜空だった。
なつかしくなり、涙が枯れるほど泣いた。
やがて、その人は庭園に咲き誇る花々や、天使の舞う幻想的な光景など、さまざまな絵を見せてくれた。
不思議なことに、その絵を見ていくうちに俺の内面も変わっていった。
目の前に立つ人物の気配を、はっきりと感じとれるようになったのだ。
それだけではない。
相手の内面まで、自然と悟れるようになった。
心の声が直接聞こえるわけではない。しかし、その本質は隠しようがなく、俺にはそれが透けて見えた。
皮肉にも、視力を失ってからのほうが、むしろ人を見抜けるようになった。