皇帝になった幼馴染みの溺愛が止まりません
「私が妃になったら……この国の人は皆、あなたを信用しなくなるわ。」

「そんなことで失う信用なら、喜んで捨てよう。」

迷いなく言い切る声に、胸が熱くなる。

「でも……他国の妃たちからだって、どう思われるか……」

「僕が守ってみせる。全力で、君を守るから。」

あまりにまっすぐな優しさに、涙が止まらなかった。

どうすればいいの……どうしたらいいの?

「アンヌ。」

ヴィックは私の頬に触れ、真剣な眼差しを向けてきた。

「僕は、幼馴染みの君を……ずっと好きだった。」

「えっ……」

「何度も悩んだんだ。君を庶民の世界から連れ出すことを。苦労を背負わせるかもしれない、と。何度も、何度もそう思った。」

「ヴィックが……そんなふうに。」

完璧な皇帝としてではなく、ひとりの男として揺れていた彼の想いに、胸がドキドキと高鳴った。
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