ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「このトパーズってどうやって入手したんですか?」
「特別な経路なんです。だから大変貴重ですよ」
さっきから日向くんが何度か書類に記入しながら質問しているけれど、やはり簡単に話してはくれない。
落札者だから気を許していろいろ話してくれるかも……なんて淡い期待もあったけれど厳しそうだ。
当然、私の脳内ではアラート音が鳴っている。
やっぱりここで証拠となる証言を得るのは難しいかな……日向くんの次の一手は……
なんて思っていた時、廊下が騒がしくなった。
オークションが終わって会場から参加者が帰っているんだ。
まずい……翡翠と先輩たちも会場から帰らないといけなくなる……こっちも早めになんとかしないと……
「失礼ながら……確認ですが、これはジュエルストーンではないのですよね?」
日向くんがストレートに聞いた。
実はこれも作戦のうち。あまりにも進展なかったら思い切ってジュエルストーンの名前を出して揺さぶろうと。
声には出さないが、先生も少し動揺しているように見える。効果があるかもしれない。