ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「では……なぜ彼女たちにアイドルをさせているのでしょう?」
「深い意味はないよ、ジュエルハントするのに都合がいいから。芸能界はよくジュエルストーンが流通するし、その現場に仕事と絡めて行きやすいし、昨日みたいにね。あと学園からの外出の理由も作りやすいしね」
アラート音が鳴らないからウソではないのだと思う。
まぁ事実だし、夜兄のことだから私のスキルもちゃんとわかっていて、下手にウソはつかないと思うけれどね。
「……質問を変えます。そのジュエルハントになぜ彼女たちを、アイドルをさせてまで同行させているのですか?あなたのジュエルなら1人でなんとかなりますよね?」
「それは確かにそうだねぇ。ただ純粋にいとことして、OBとして、彼女たちにジュエルハントの経験を積ませたいのと、せっかくのジュエルが世の中の役に立つ実感を得てほしいと思ったんだよ」
「同行は琥珀が望んだことでもあるしね」
「俺が言うとウソっぽいもしれないけれど、本心だよ。ね、琥珀?」
突然話を振られてドキッとする。
でも確かに普段からよく言われていることだし、アラート音は鳴っていないし……
私は緊張しながらもコクコクと頷いた。
一応先輩方も納得したような表情をしてはいるけれど……重い空気が続いている……