Secret love.
「どうしたら良いと思う?」

「別に良いんじゃない?後1年もしない内に結婚するし、そもそも言いふらすような人なの?」

「そんなことは無いけど…。」

「てか、もういいよ。その男の話は。」

「その男って…、後輩でしょ。」

「今は仕事中じゃないし、俺関わりないし。」


関わりないと言いながらも、及川くんは既に太一に対して苦手意識を持っている様に見えた。これ以上この話をしたらこれからの雰囲気を崩してしまいそうな気がするから、ここで止めておいた。

課が違うから関わりが無いのは分かるけれど、それだけなら及川くんはその男なんて呼び方をしないと思う。


「今日何食べに行く?」

「食べたいものある?特に予約はしてなくて。」

「チーズ専門のレストランなかったっけ?ラクレットチーズをお肉に掛けてくれるお店みたいな。前にSNSで見たんだよね。」

「じゃあ、そこ行ってみる?」


そう話しながらSNSで見たお店を探す。その途中で、その近くにあるバーのお店についての投稿が目に付いた。たまたま友人がカクテルをのっけていたのだけど、それが凄くオシャレで可愛い。

タグにはお店の名前と、桃のフルーツカクテルに、謎にイケメンのタグが付いていて首を傾げた。気になってそのお店のレビューを見ると、かなり高い。


「気になるバー見付けた。」

「後で行ってみる?」

「そうだね。」


雰囲気も一瞬険悪になりかけていたけど、普通に戻ってきていて少し安心した。
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